こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
先日の金融庁から発表された匿名化解除に関する公式見解に反応して、早速自社の見解を発表されたのがFunds(ファンズ)さん。
そしてさらに進んで少し具体性を持った方針を発表したのがクラウドバンクさんとSAMURAIさんです。
特にSAMURAIは解除後の匿名契約書の雛形まで発表しているので真撃な印象を強く受けました。
それでは簡単になりますが両者の発表内容を確認して共有したいと思います。
目次でサクッと
クラウドバンクの匿名化解除に関する方針
参考 融資先の情報開示等に関する方針につきましてクラウドバンク基本は「融資先の同意が得られたファンド」から順次公開する姿勢
基本的には貸付先の同意を得られたものから公開していくとのことですが、同意を得られなかったファンドについてはどのような扱いを行うのか?
続く上記一文を確認すると、開示するファンドとしないファンドが混在して募集されるような印象を受けます。
ただこれは金融庁的には是としていない状態である(個人的見解)だと思いますので、混在するのは一時的、つまり開示できないファンドは募集しないという結論に達するかもしれません。
投資家としても、情報開示をするしないで混在されるのは望ましくありません。
あくまで情報開示は基礎として行っていただき、ファンドの差別化を測るなら、開示された情報に第三者的な担保が加わっているのかいないのか、この点で差別化を行っていただきたいと考えています。
無論、融資先あってのソーシャルレンディングであり匿名化による高利回りを享受できたことはありがたいと思いますが、今の流れは利回りを犠牲にしても投資方法としての信頼性を取り戻すフェーズだと思います。
従って、今後業界がさらなる飛躍を行うために今は信頼というパワーを蓄える時期。
例え売上が落ちたとしてもそのようにクラウドバンクさんにも考えてもらえると嬉しいです。
SAMURAIの匿名化解除に関する方針
参考 貸付型クラウドファンディングにおける匿名化解除後の弊社の情報開示方針についてSAMURAI基本的に実名開示(債務者の内容等)を行える案件のみの募集を行う
さすが!と思わず感嘆するほどハッキリと言い切ってくれて嬉しいです(*´∀`*)ノ
ただし営業者であるSAF(SAMURAI ASSET FINANCE 株式会社)に貸付て運用するタイプのファンドでは運用方法を一任するためSAF以降の情報開示を行わなくても募集をするといった形になるようです。
まあこれに関してはSAFという貸金業者の貸金事業に融資する感覚なので個人的には不満はありません。
開示される情報の具体例
まず貸付先の基本情報。公開されているサンプルを拝見すると、
企業名、住所、事業内容、売上等の財務情報(直近もしくは3期分)といった情報は基本情報として公開されるように思われます。
内容をさらに拝見すると担保不動産についての記述もありました。
担保不動産に付いては恐らくですが住所も開示され、さらに営業者だけの評価だけではなく第三者評価も取得する可能性があるとのことです。
これは素直にうれしい。
先のクラウドバンクでも触れましたが、開示する情報の信憑性に第三者担保があるかないかでファンド組成のコストも変化するでしょうから、それを利回りに反映させて差別化して募集してほしいと思います。
金融庁からの見解が発表された翌日にこのレベルの方針を開示できるはすごいですね!
真撃に向き合ってくれている証拠です。
匿名解除の実施は4月、本格的には5月以降か
クラウドバンクは4月上旬に対応を整えると発表し、SAMURAIは4月中旬に匿名化解除後のプロセスを発表するとあります。
となると、匿名化解除の影響を反映したファンド募集が本格化するのは5月以降といったところでしょうか。
改元も相まって期待が膨らみますね!
他事業者も3月中には各自コメント発表など行い両事業者へ追従してくれることを望みます。
ソシャレンの再スタートは新元号と共に始まるのかもしれません(*´∀`*)ノ
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