こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
ソーシャルレンディングはまさに今、岐路に立っていると思います。
その道を分けるのはやはり「匿名化解除」をどのように実施するかにかかっているでしょう。
私が把握している限り現時点で公式に匿名化解除へ対応しているのは、
の3社です。
対応していないのは、
といった具合に、業界内を見渡すと圧倒的に対応が遅れています。
やはり仲介業者として投資家と貸付先のバランスを取らなければならない宿命のためか、実作業としては困難を極めているのではないかと推測されます。
でも、何度も言っていますが、匿名化時代は特殊な状況化であり、それをエッジとして成長する時代は確実に終わると考えています。
そもそもソーシャルレンディングのエッジとは「直接金融」という要素に重きを置いていたはずです。
銀行が融資を渋るような案件でも、投資家目線で判断してOKなら融資を実行するという手段を取り入れることで、金融活性化に繋げられるフィンテックの雄として注目されていたはずです。
しかしながら、匿名化において貸付先が分からない‥結局仲介業者を信頼して預ける、ということを受け入れるのなら、それは形式的には銀行に預金することと何ら変わりありません。
しかも法整備も整っていない、クチの悪い表現で恐縮ですが「ノラ銀行」のような金融機関に預けるようなものです。
ハッキリ言ってこの形式だけをみればフィンテックなどともてはやされるような要素を感じ取ることは難しいでしょう。
もちろん企業は利益を追求していくための組織ですので自社の売上が落ちるような選択を率先して選んでいくのには様々な抵抗が存在していると思います。
雇用主として従業員に報酬を払い続ける必要もありますし、株主がいるのならその反応も危惧しなければなりません。
私達ソシャレン投資家は、もちろん利益を得るために投資を実行していますが、それは短期的な利回りを意識しているのではなく、長期的に「ソーシャルレンディングという金融商品の成熟」を願って先行投資している側面もあると思います。
可能性に期待しているとも言えますね。
そしてそれを事業者側から否定することはできないはずです。
ハッキリ言って現状ではCREALやFANTAS fundingのような不動産クラファンの方が魅力的に写ります。
しかし、それでもソーシャルレンディングへの投資を継続している投資家は、その成熟を願って継続しているのだと思います。
これこそクラウドファンディングの精神に最も近い心情ではないでしょうか。私達は貸付先に融資しつつ、貸付先ではなくソーシャルレンディングという可能性を応援しているんですよ。
ぜひ事業者はこの原点に立ち返り、新たな収益構造を構築すると共に新しい金融の姿を模索していって頂きたいと考えています。
コメントを残す