こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
先日TATERUから第3四半期決算発表と通期の連結業績予想が発表されました。
書類改ざん事件に揺れた9月の激動を含む決算だけに注目されていましたが、実際の所はどのような感じになったのでしょうか?
決算表は第1〜第3期合算でしたので各四半期ごとに分けて各期の状況を確認してみたいと思います。
TATERU業績を各四半期ごとに分解したもの
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 純利益 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1四半期 | 14,678 | 11,103 | 673 | 634 | 643 | 556 | 433 | 350 |
第2四半期 | 22,674 | 15,351 | 1,635 | 1,291 | 1,544 | 1,310 | 987 | 864 |
第3四半期 | 13,462 | 15,872 | 243 | 994 | 216 | 1,002 | 1,792 | 649 |
第4四半期(予) | 21,424 | 24,690 | 509 | 2,979 | 506 | 2,995 | 177 | 2,132 |
通期予想 | 72,238 | 67,016 | 3,060 | 5,898 | 2,909 | 5,863 | 3,389 | 3,995 |
第1四半期:平成30年1月1日~平成30年3月31日
第2四半期:平成30年4月1日~平成30年6月30日
第3四半期:平成30年7月1日~平成30年9月30日
第4四半期:平成30年10月1日~平成30年12月31日(便宜上第4四半期と呼んでます)
各項目右側数値は平成29年前期の業績
単位:百万円
注目される第3四半期についてですが、期間は7月・8月・9月の業績です。9月は問題発覚直後でほぼ壊滅だと思うので実質7〜8月分の業績といったニュアンスでしょうか。
結果としては前期割れですが、仮に問題発覚しなかった場合は200億円は超えていたことも予想されますので、かぼちゃ・スルガ事件の影響をモノともせず第1〜第3期にかけて素晴らしい業績を残せていたと思われます。
純利益のみ上がっていますが確か持ち株とかの処分が影響しているのかな。
続いて通期予想から第1〜第3期業績を引いて第4四半期(予)を算出してみたのですが、この数値はけっこう強気な感じがするのは私だけでしょうか?
修正報告には、
従来よりも大型の物件の受注を獲得できたため1棟当たりの受注単価が当初計画を上回っ ている
とありますが、今の現状が第3四半期の業績よりも良いとは中々想像できません。
たしかアパート工事遅延を理由に売れていない物件とかも出てましたよね。
matsu
少し、疑問が残ります。
‥が!
TATERUには復活して欲しい!
業績予想が確かなら3〜4期に掛けて多少回復傾向も見られるので、株投資でしたら足りませんが(下方修正)ファンディング投資家なら少し期待を寄せる事ができるのではないかと感じます。
というのも最近Renosy、FANTAS、CREAL(クリアル)など不動産クラウドファンディングに続々と新規参入業者が増えています。
私個人の願いですが、この不特法クラファンの代表としてやはりTATERUにその責務を背負っておいてもらいたいと考えています。今後組成されるファンドがあるのならその数は減少するでしょうが、現在のところファンディング投資家にはマイナスを与えていませんし、当時の対応も素晴らしかったです。
こういう負の経験をもちながらそれを活かすことの出来る経営母体にこそトップを張ってもらいたい、間違いなく不祥事対応としてはクラファン史上最高の対応をしめしたTATERUの復活を望んでいます。
第4四半期の決算予想は楽観的すぎると私も思います。昨年度の決算説明で社長の古木氏は説明会でTATERUapartment事業では自社で不動産をプールせずにオーナーに直接アパート契約を結ばせて建物新築させるため売却コストが低く、売れない不動産を棚卸資産として抱えるリスクも少ないのが強みだと強調していた。
しかし今回の事件で多くの成約数を達成するためには顧客の融資資料改ざんも辞さないことが明らかになりました。売上のほとんどを占めているアパートメント事業では新規の顧客獲得は困難だと思います。
そうですよね、第3四半期は少なくとも絶好調2ヶ月分が入っているのに、今現在の業績がそれを上回るとは考えにくいものがあります。
しかし、昨今のソシャレン事業者の不始末対応と比較するとTATERUの対応は素晴らしかったと思います。
手段は想像できませんがそういった理由からなんとか立て直してもらいたいです。