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SBISLバイヤーズローン22号担保不動産を競売に!サービサー譲渡の回収率を上回ってくれるのか?

サービサー譲渡の回収率を上回ってくれるのか

こんにちは、matsu@matsu_sl)です。

先日、SBIソーシャルレンディングから遅延案件のラストバイヤーズローン22号の担保不動産を競売に掛ける旨のお知らせが発表されました。

参考 <進捗6>SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号担保不動産の 競売スケジュールのご報告SBIソーシャルレンディング

3億2,000万円の貸付に対して遅延額は約3億円と、ほぼ問題企業単独案件とも見れるだけにその回収方法や結末に注目していましたが、どのような展開になるかは蓋を開けないとわかりません。

ただしソシャレン遅延案件で初、担保不動産を競売で売りさばいてからの回収という、保全処置がどの程度の効力を持っているのかを図るモノサシにはなりそうです。

遅延案件の内容

案件名 SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号
募集者 SBIソーシャルレンディング
募集金額 3億2,000万円
運用予定 2018/5 ~ 2019/4
年率 6.5%
担保など 担保評価総額4億3,400万円の複数不動産

2018年5月からの貸付だったので貸し付けて2ヶ月も経たないうちに遅延になったという悲しいファンドです。トンズラした企業はかぼちゃ関連の会社だったようで、それを聞いたときは重ねて残念な思いがしました(^_^;)

担保評価(余力)が4億3,400万円で貸付額が3億2,000万円なのでLTV73%という状況でした。

説明には担保余力評価額とあるので、もしかしたら担保第一順位でなかった可能性もあるのかもしれません。

現在の状況

商品名 延滞債権額 回収額 元本損失確定額 延滞債権額
SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号 297,000,000 22,651,000 ▲4,349,000 270,000,000
参考 <進捗5>SBISL不動産バイヤーズローンファンドの延滞債権の回収についてSBIソーシャルレンディング

先々日のお知らせではサービサーへ債権譲渡を行い一部回収を行い上記のような結果になったようです。

回収額と損失確定額を合わせると元本額2,700万円が導き出されます。今回のファンドはLTV73%で複数不動産評価してのものですが個別担保でそこまで貸出割合に変化はないとして仮定すると、債権譲渡した部分の不動産評価額は約3,700万円って感じになりますね。

回収額が2,265万円なのでLTV61%以下の設定なら元本損失は免れた計算になります。

matsu

61%での貸付って…いやこれがソシャレンLTVの安全基準なのやも…

回収額の目安(投資家から見た許容範囲)

さて残りの遅延額2億7,000万円を回収するために担保不動産を競売に掛けて回収するわけですが、、、

はたして、競売 > サービサーというようになってくれるのか?

これが注目点というか、そうなってくれないと困るんだよポイントです(^_^;)

だってわざわざサービサー処理しないで残した不動産担保ですので、サービサー譲渡より多く回収できる見込みがあったと思うんですよ。時間的な兼ね合いも当初の運用終了予定の2019年4月に全て決着つくような形になっていますし。

サービサー譲渡で2,700万円の貸付が2,265万円になって返ってきました。回収率は84%って感じです。

今回の競売不動産も単純思考でサービサー譲渡してたとしたら2億7,000万円に対して2億2,650万円返ってきていたと見ることもできます。

理想は満額以上の回収ですが、昨今の不動産事情も鑑みるとせめて90%以上の回収率=2億4,000万円〜でないと残念感がとめられない感触です。

そもそもLTV73%という貸付設定は最悪競売にかけても元本貫通しないように見据えての設定だったはずなので、売却確定日である2019年2月7日以降SBIソーシャルレンディングからの発表に着目したいと思います。

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