こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
インデックスファンドに勝利する希少なアクティブファンドと言われている「ひふみプラス」ですが、現在はどのようなパフォーマンスになっているのでしょうか?
これまでの両者の基本データやパフォーマンスを比較しながら、今後の見通し、今投資するならどちらが有利なのか?などを考察してみようと思います。
目次でサクッと
基本データを一覧比較(2018/8/25現在)
WealthNavi | ひふみプラス | |
---|---|---|
資産総額 | 1,000億円 | 6,206.6億円 |
運用期間ファンドを運用する期間のこと。または貸付を行う期間のことを指す。... More | 2年2ヵ月 (2016/6より) |
6年3ヵ月 (2012/5より) |
実質コスト | 1.0% | 1.357% |
税制 | 米国二重課税 | 積立NISA対象 |
ひふみプラスが資産総額1,000億円を達成できたのは2017年2月なので約5年の時を要したのに対し、WealthNaviは約2年でそれを達成したことになります。
成長速度で比較するとWealthNaviが勝っていると言えますね。
これは仕方のないことなのかもしれません。ひふみプラスはプロが独自に分析して投資するアクティブファンドですので、当然人件費等のコストが多くかかるためです。
税制面では「ひふみプラス」が圧勝
WealthNaviは米国市場での投資を行いますので当然、米国での源泉徴収があります。加えて日本でも税金を抑える必要があるためいわゆる二重課税という状態になります。確定申告を行えば米国分は還付されますが、それでもつみたてNISAによる非課税投資が可能なひふみプラスには税制面で及びません。
年間40万円までと上限が決まっていますが、その範囲で積立てている方なら、コスト面を考慮してもひふみプラスが有利に働くでしょう。
パフォーマンスも「ひふみプラス」が圧勝
上記はWealthNaviのCEO柴山さんの2016年1月〜2018年7月までの運用実績です。(正式サービス開始前から運用しているので日本で一番長く投資しているWealthNavi投資家でもあります)これによりますと、
年利+11.9%
これに対し同期間のひふみプラスは基準価額が25,00円から41,000円に値上がりしているので、
年利+24.4%
といった数字が出てきます。
柴山さんの運用成績は積立て投資なので、正確な比較とはなりませんが、パフォーマンス面で判定すると、ひふみプラスが圧勝しています。
2017年 ~ 2018年のひふみの資産配分と推移
2017/10 | 11 | 12 | 2018/1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
国内株 | 90.0% | 90.9% | 90.5% | 92.5% | 90.2% | 84.3% | 87.0% | 86.6% | 86.9% | 86.5% |
海外株 | 3.3% | 2.9% | 2.5% | 3.7% | 6.6% | 8.6% | 9.0% | 9.2% | 10.1% | 10.4% |
大型株 | 18.9% | 20.0% | 22.4% | 29.1% | 28.0% | 24.5% | 27.4% | – | – | – |
大型株はひふみマザーファンドにおける時価総額3,000億円以上の国内海外株が占める割合を示しています。
急激な資産増加の受け皿として大型株増加!TOPIX連動と思いきやそれを下回る
上記はひふみプラスの「赤:基準価額」と「灰色:純資産総額」の推移です。見れば分かる通り、2017年に入ってから指数関数的に純資産額が増加し合わせて基準価額も増えています。
しかし2018年に入るとその勢いもピタリと止まってしまいました。
資産配分の推移を見ても分かるように、急激に増加した資産の投資場所を求めて2018年以降値動きの少ない大型株により多く投資することによって、TOPIXに連動するような資産要素を強めています。
しかしながら、
最新の運用成績ではそのTOPIXのパフォーマンスを下回る数値を出してしまいました。設定来ダブルスコアに近いパフォーマンスを出していたひふみプラスのイメージが大きく崩れる事態であり、実際これをきっかけに運用を停止した投資家も多くいるようです。
さらに気になる「ひふみプラス」の海外投資割合の増加
これまで主に国内市場の成長銘柄を選んで投資してきたひふみプラスですが、2017年10月の海外株割合3.3%に対し2018年7月の海外株割合10.4%と短期間で3倍近い増加率を記録しています。
ひふみの特徴であった日本株投資という個性が崩れてきている事態となっています。
今から始めるならどっちがいいか?
ひふみプラスのデータから検証してみると2017年までのパフォーマンスは大変すばらしく、まさにプロの仕事と称賛されるものでした。
しかし、直近の運用成績、アセットなどを勘案すると、今後同程度のパフォーマンスを発揮するとは考えにくいものがあります。
しかししかし、つみたてNISAという制度がありますので、積立て投資で年間40万円以下の方はひふみプラスも捨てがたいですね。
私見としては大所高所で考えると円安ドル高になると見ていますので、ドル建て運用のWealthNaviは長期運用という観点も合わせて有利ではないかと思います。
従って、今から始めるならWealthNaviに一票投じますね。
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