クラウドバンクに投資している中で、どうも提示されている利率を享受できてないんじゃないか?それはもしかしたら早期償還による運用期間短縮が原因ではないか?
このように思いましたので、運用終了した直近300案件の早期償還予定された満期日よりも早い期間に貸付が終了してしまうこと。期限前... More、遅延率についてファンド種類別に調べてみました。
これにより、クラウドバンクのメリットとデメリットも分かりましたので共有できればと思います。
目次でサクッと
運用終了ファンド300案件の分類データ
ファンド種類 | 早期 | 遅延月々の支払日に指定された金額が 債務者 から支払われなかった状態。... More | 総数 |
太陽光 | 33件 (23%) | 44件 (31%) | 142件 |
バイオマス | 10件 (43%) | 0 | 43件 |
風力 | 2件 (8%) | 0 | 25件 |
中小企業支援 | 14件 (21%) | 5件 (8%) | 66件 |
上場企業拡大 | 6件 (46%) | 0 | 13件 |
不動産P | 1件 (50%) | 1件 (50%) | 2件 |
不動産担保 | 0 | 0 | 3件 |
本データの件数は募集件数でありますが、同一案件を複数に分けて募集していると思われるものもそのままカウントしています。【早期‥早期償還、遅延‥遅延発生、総数‥ファンド数】
データ的に表示はしてませんが、おもしろいことに直近の案件ほど早期償還や遅延が少なくなっていました。クラウドバンクの運用レポートには運用率というものがあり、最近は90%近いものが多いが過去には60%程度のものも存在しており、それらが早期償還の一要因として働いていたものと思われます。
例えば下記案件は運用率64%で予定よりも4ヶ月も早く早期償還されていたようです。
参考 太陽光発電ファンド87号クラウドバンク時系列で見るとファンドの運用テクニックがレベルアップしてる、と見ていいのかな。
クラウドバンクのデメリット
メインの太陽光発電は不安定
太陽光発電ファンドはクラウドバンクのメインファンドとも言ってよいほど多く募集されていますが、前述のデータから考察するに計画通りに進みにくい不安定なファンドと見ることができます。
早期償還率23%、遅延発生率31%。
早期償還は「4ヶ月の仕事が3ヶ月契約になる」感じなので利益が少なくなります。
遅延発生は精神衛生上よろしくないです。
募集時の計画通りに進むファンドは45%程度となっているので、年間ポートフォリオ計画に組み込むには心もとないのがデメリットと言えますね。
全体の早期償還率は22%
クラウドバンクのデメリットとしてはやはり、
早期償還による利益の減少
が上げられると思います。これにより予定した利益の30%ぐらいが減少している感じはありますので、クラウドバンク全体としては、
予定金利の92%程度が実質的な金利
になるといったことが感じられました。(30%減少の部分は大体の数値です)
クラウドバンクのメリット
早期償還による安心感
前述では利益減少になるのでデメリットと書きましたが、昨今のソシャレン事情においてはメリットとして捉える人も少なくはないようです。(私も概ねポジティブに受け止めています)
全体の遅延率は16.6%といった具合なので、予定通りもしくはちょっと早いけどキチンと返ってくるというのがクラウドバンクのメリットとも言えるでしょう。
この観点から選ぶと、バイオマス発電案件は早期償還も10%程度で遅延0件なので、投資家にとってメリットの高い案件と判断できるそうです。
計画的に利益を享受するなら風力発電がメリット高い
募集件数が少なめなので太陽光と比較するには足りないかもしれませんが、風力発電ファンドは過去の早期償還は2件で率にすると8%、遅延は0件となっているので最も計画的に進められるファンドであると言えるでしょう。
利率は少し劣りますが、早期償還を考えると太陽光よりも実質的なメリットが大きくなる機会が多いかもしれません。
まだ口座開設してない方にはチンプンカンプンかもしれませんが、やってみると分かります(笑)下記にまとめや公式サイトへのリンクがありますので、そちらから開設なども検討してみて下さい。
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