こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
遅延発生から約7ヶ月!
とうとうSBIソーシャルレンディングでの遅延案件について下記のように決着が付きました。
参考 <進捗7>SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号担保不動産の 競売結果のご報告SBIソシャレンまずはこのスピード感と途中経過における報告等の投資家フォローは素晴らしかったと伝えたいです。
ですが‥募集前提と最終結果を考慮すると厳しく受け止めないといけませんね!
バイヤーズローン22号の経緯をザクッと紹介
前提条件
案件名 | SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号 |
募集者 | SBIソーシャルレンディング |
募集金額 | 3億2,000万円 |
運用予定 | 2018/5 ~ 2019/4 |
年率 | 6.5% |
担保など | 担保評価総額4億3,400万円の複数不動産 |
担保評価(余力)が4億3,400万円で貸付額が3億2,000万円なのでLTV73%という状況でした。
11月中旬の途中経過
商品名 | 延滞債権額 | 回収額 | 元本損失確定額 | 延滞債権額 |
---|---|---|---|---|
SBISL不動産バイヤーズローンファンド22号 | 297,000,000 | 22,651,000 | ▲4,349,000 | 270,000,000 |
貸付額3億2,000万円の内2億9,700万円が遅延。(2,300万円は正常)
11月中旬(遅延発生から5ヶ月程)に遅延債権の内2,265万円を回収、435万円を損失として確定させました。
これで残る延滞債権額は2億7,000万円となりました。
競売が終了し決着
冒頭でもお伝えしたように今回競売を経て2億1,600万円を回収することに成功したという形で決着となりました。
さて、では金額ベースで検証してみましょうかね‥
貸付金額に対して81.76%の回収率
SBISL担保評価額 | 4億3,400万円 |
---|---|
募集額(貸付額) | 3億2,000万円 |
当初予定LTV | 73% |
最終回集額 | 2億6,165.1万円 |
最終損失額 | 5,834.9万円 |
元本回収率 | 81.76% |
結果的なLTV | 122.3% |
もともとの貸付金は3億2000万円で無傷だった2,300万円も合わせると最終回収額は2億6,165万円なので、ファイナル回収率は81.76%という感じになります。
みんクレ&ラキバン事例と比較すれば8割ちょっと回収!は奇跡とも呼べる数値だとは思いますが、、、
募集時の担保評価額が4億3,400万円でLTV73%というフレコミから考えると納得はできませんよね。
話がちがうじゃないか!パネマジ!?
って感じでしょう(^_^;)
だってSBISL担保評価額の60.29%の価値しかなかったんですからこっちの目が曇っているというかフォトショ加工MAXという印象を抱いても仕方ないと思います。
さすがにこれは弁解の余地なしでSBIソーシャルレンディングのミスと言えるのではないでしょうか。
一連の遅延事案7件をまとめると
遅延額に対する回収率は、
遅延債権回収率:87.92%
総回収額 / 遅延債権総額 *100
(1,174,164,000円 /1,335,500,000円 *100)
といった結果となりました。
ただしこれはあくまで遅延した全債権に対しての回収率です。
出資金額に対する元本損失割合は、
元本損失割合:5.90%
損失が確定した元本 / 出資総額 *100
188,336,000円 / 3,189,500,000円 *100
ですので、最終的に
元本の94.1%を回収した
ということになります。
募集時の前提がなければ素晴らしい結果だとは思いますが、やはり軒並み募集時にLTV70〜80%を謳っていたファンドが多かったですからね。
結果的にはLTV60%以下でないと元本棄損を耐えられなかったというのは辛いものがあります。
やはりLTVは絶対的ではないですね。
しかしながらこのような面目が潰れる結果となったことは、SBIソーシャルレンディングとって今後間違いなく教訓として強く残るでしょうからファンド組成もより強固なものとなると期待しています。
ソシャレンで遅延事案にハマるハマらないなんていうのは経歴や目利きなんて関係なくて現時点では完全に運でしか無いと思います(^_^;)
でも今後は間違いなく目利きに必要な知識と経験、その土台となる好奇心や体力といった労力が必要になるんでしょう。
願わくばソシャレンの成長に合わせて自身の能力も向上させていきたいものですね。
従ってSBIソシャレンは今後も支持していきたいSL事業者です(*´∀`*)ノ
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