ソーシャルレンディングはクラウドファンディングの一種で「融資型クラウドファンディング」と呼ばれていますが、そのソーシャルレンディング内においても種類分けがあるのをご存知でしたか?
日本国内では3種類の内1種類がメインとなっているので知らなくてもいいんですが、知識幅を広げることはマイナスにつながらないと思いますので、今回は知識強化を目的にその種類についてご紹介したいと思います。
主に、マーケット型、オークション型、貸付型に分類されます。
目次でサクッと
Type1. マーケット型ソーシャルレンディング
マーケット型の概要
サービスの運営会社が審査をし、借り手個人の格付けを行うが、貸し手個人がどの格付けにいくら、どのくらいの金利で貸付けを行うかを決定する。格付けを得るために、融資希望者は借りたい額と必要な個人情報を運営会社へ送信することが求められ、運営会社は送られてきた個人情報と信用情報機関への問い合わせによって格付けを決定する。貸す側は希望するリスクリターンに見合った格付けと金利、融資額を自分で決め、貸付けを行う。運営会社はこのように出資された金額を束ね、貸付け希望条件にあった借入をマッチングさせる。
引用:Wikipedia
借手と貸手の条件を仲介業者がマッチングさせて融資を実現させる形式のソーシャルレンディング。金利が条件によって株式市場のように増減することから「マーケット式」と呼ばれているようです。
マーケット型の事業者
ZOPA(イギリス)、日本ではAQUSHとSBIソーシャルレンディングが過去提供していたが、前者はソシャレン事業から撤退、後者では現在のところ募集していない。
Type2. オークション型ソーシャルレンディング
オークション型の概要
融資を希望する側は借り入れの目的や信用度をコミュニティ内にアピールし,貸し手側はそれらを判断材料として投資・融資先を決定する。
引用:Wikipedia
金利が貸手からの入札、つまりオークションで決定するユニークな形式。一番安い金利を付けた貸手に権利が渡るので「逆オークション形式」であるとも言える。
オークション型の事業者
アメリカではProsperやLendingClub、日本ではmaneoがオークション型を行っていたが現在は募集していない。
Type3. 貸付型ソーシャルレンディング
貸付型の概要
現在日本ではこの貸付型ソーシャルレンディングが主流。事業者が借手企業を審査し貸手を募集して融資を実行する。
さらにデッド型とエクイティ型に分けられるようです。
デッド型
これが現在の主流で、金利と期間を決めて貸し付ける。借手にとっては負債となるのが特徴。
エクイティ型「貸付」ではなく「出資」すること。 事業資金の調達手段は、 シニア... More
株式資本へ直接投資するイメージ。詳しくは上記リンクを参考にしてください。
貸付型の事業者
日本の事業者は大体このタイプのソーシャルレンディングに属しています。世界では、kapilendo(ドイツ)が近い。
まとめ
全3タイプの特徴を紹介しましたが、前2タイプは日本では根付かずデフォルト率も高かったようです。
貸付型は、日本の文化に合わせて生み出されたソーシャルレンディング形式と言われていますが、個人的な見解を述べると銀行融資の代替え商品として世界的にも受け入れられやすいのではないかと感じています。
過去にも日本のマーケットへ参入しようとしていた外国企業があったようですが、規制の壁に阻まれて撤退した形跡があります。日本の形に合わせたソシャレンが海外で根付いたとしたら、いずれ逆輸入なんてこともあるかもしれません。
それまでには少しは規制緩和が進んでいることを願います。
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