こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
参考 「第二のスルガ問題」か…急成長「TATERU」書類改ざん 楽待不動産投資新聞上記で紹介されているように、TATERU Funding運営会社である株式会社TATERUのアパート融資において社員が融資資料を改ざんし金融機関へ提出していた事実が判明しました。
参考 本日の一部報道について 株式会社TATERU株式会社TATERUからの発表にもあるように、この事案は事実であり、現在その他においても同様の不正が行われていないか調査中とのことです。
正直、まさか…というのが最初の感想です。
フィンテック、クラウドファンディング事業者内で唯一の東証一部上場企業という信頼性を獲得していた会社だけに、事の顛末によっては大きな波紋を起こすことになるでしょう。
簡単な推測になりますが、今後の顛末を考えてみました。
目次でサクッと
不正事件としての見通し
最悪ケースは融資改ざんが西京銀行とTATERUが組織ぐるみだった場合
記憶に新しい「かぼちゃ✕スルガ銀行」の構図が頭を過ります。しかも今回は東証一部企業のTATERUが当事者になりますから、より大きな話題として扱われる可能性も高いです。
スルガの様に西京銀行員が積極的に不正融資を行うようなことをしていたら、さらに大問題になると思いますが、仮にTATERU社内だけの問題に抑えられるのなら株価急落、経営体力減少、各事業の見直し等は確実に発生しクラファン事業にも影響は必至ですが、生存の方向で事態は収束していくと考えています。
8月31日に発覚した事実で、現在他案件も確認中である状況ですが、この最悪ケースであるとした場合、いつ表面だって大問題化するのか?
そのタイミングがTATERU Funding投資家にとっては注目しておきたいポイントです。
預金22万円、手付金50万円という事実から
今回の引き金になったAさんという50代オーナーですが、まあ怪しい属性ですよね。資料請求をしたという3月はスルガ✕かぼちゃ問題が表面化始めた時期、50代でキャッシュが少ないのに35年ローンを組んで不動産投資を行う動機、違約金1,200万円請求など香ばしい情報が記載されているのである程度内情を知っている人物なのではと邪推したくなります。
そもそも22万円の資産しかないわけはなく、その証拠に50万円の手付金を支払える余裕があります。楽待記事を読み進めると分かりますが、TATERU社員は2銀行分のデータを要求しています。
これらから推測するに、キャッシュ的には他銀行残高含めてギリギリだけど他資産も所有しているので社員は運営可能と判断し、融資を通りやすくするために口座残高の改ざんを行った、というストーリー。
確かに不正なのですが、こういったケースは売買でも賃貸でも水面下で行われている、いわば不動産業界の常套手段とも言えることです。自分も賃貸のときに経験しました。
もしこういったケースでしたら、当事者に不正を働いているという自覚は無く常態化していると思います。本来銀行が行う融資判断を自分でやってしまったという感覚でしょうか。
TATERU社内で組織的に黙認されている可能性が高そうですね。
でも西京銀行がスルガ銀行的では無いとも判断できるので最悪ではないです。
担当者個人の判断で行ってしまった
トカゲの尻尾切りとも取られかねないですが、このケースが最も軽症であるとは言えると思います。東証一部と言えども急成長企業ゆえにコンプライアンス等の整備が追いつかず、営業成績に走る社員個人による暴走‥‥
うーん、自分で言っといて無いかなーって思えてきました(^_^;)
Funding事業の見通し
アパートは現存しTATERUは資金も豊富に持っている
TATERUアパートは現存しており、現在Fundingで稼働中は30件ちょっとで優先出資も含めると金額的には30〜40億円、一方TATERUの直近決済の利益余剰金は80億円強。
仮に今回の問題で下落があって30%まで負担しても資金的には余裕がありますし、投資家が相次いで解約しても代替えで出資できる体力はありそうです。
運用期間が長いものは解約します
投資に回している資金は余裕資金なので、自己都合であったり案件リスクなどは背負う覚悟はありますが、契約時の前提条件にない事業者によってもたらされたリスクを背負うつもりはありません。
ソーシャルレンディングでは解約が出来ませんが、不動産クラウドファンディングでは解約可能なので、今回の問題に対して投資期間が2ヵ月以上あるものに付いては解約し経過を観察しようと思います。
先日、マイページの管理画面「解約・譲渡申請ページ」に「解約ボタンが無い」と指摘メールを出してシステムエラーによるもので修正したとの返事を頂きましたが、まさかすぐに使う日が来るなんて思っても見ませんでした。
20営業日以内で完了するとのことなので、こちらの経過も追ってお伝えしたいと思います。
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