こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
投資って制度によってパフォーマンスも大きく変わるものですので、政策・補助金などと同じように「知っている人間は有利に動ける」ものだと思っています。
金融教育が少ない日本人にとっては「投資の勉強」は非常にめんどくさく感じる場面も多々あるのですが、ある程度慣れ親しんだ(漠然としたイメージのあるもの)との比較をしながらでしたら、意外とスムーズに入ってくるのではないでしょうか。
というわけで、ソシャレンと他投資の違いを比較して学習していきましょう。
目次でサクッと
ちょっと脱線しますが日本の投資教育事情について
お金はノーリスク(お金を減らさず)で得られるもの
サラリーマン等の方々の多くは給料のせいで、上記のような認識が肌に染み付いているため、投資という「お金を減らすリスクを背負いお金を増やす」という行為に躊躇しているのではないかと感じています。
サラリーマンだってつらいんだ!とサラリーマンの方から時々意見を頂きますが、上記の認識を法的に保証されているのに何言ってるんだといのが、事業者サイド(お金も掛けて保証無し)からすれば率直な感想です。
もちろん時間や労力を提供してお金を稼ぐことは分かっていますが、お金を掛けてお金を稼ぐという行為とは全く別物の話というのは想像するだけで分かると思います。
一時期はお金を掛けるという部分をギャンブルと混同して、「投資=悪いこと」みたいな風潮もありましたが、それは失敗談など拡散性の高い悪い噂が広まっていった結果なのでしょう。
でも実際の所、会社単位で考えても「お金を掛けずにお金を稼ぐこと」は無理難題です。少なからず資金を投資してそれが花開くことで会社員へ給料として利益を分配しているのです。
ですので冒頭でも述べたような「お金はノーリスク(お金を減らさず)で得られるもの」という認識を改め、
お金はリスク(お金を減らす)を背負って得られるもの
という認識を持つことが、投資する上で最初の心構えとなるでしょう。はっきり言ってこれが投資家の世界共通的な常識です。
でも、、、実際リスクが具現化すると …..Σヾ(;゜□゜)ノギャアアッッッァーー!!ってなるんですけどね(笑)
他投資との違いを比較してみる
銀行預金との違いを比較
それでは投資ではありませんが、身近な銀行預金との違いから比較して学習してみましょう!
株投資 | ソーシャルレンディング | |
金利 | ほぼゼロ | 高い |
換金性 | 高い | 低い |
変動性 | 無し | 無し |
継続性 | 有り | 無し |
分散性 | 概念無し | 自分で分散 |
配当金 | ほぼゼロ | ほぼ毎月分配 |
ソーシャルレンディングは投資なので、必然的に金利は預金よりも高くなります。しかしその分、換金性の悪さや継続性などでリスクを背負っているので、その代償として考えると良いかもしれません。
株投資との違いを比較
続いては投資の王道、株投資との比較です。
株投資 | ソーシャルレンディング | |
金利 | 低い | 高い |
換金性 | 高い | 低い |
変動性 | 有り | 無し |
継続性 | 有り | 無し |
分散性 | 自分で分散 | 自分で分散 |
税制 | 20% | 約30% |
配当金 | 年1、2回 | ほぼ毎月分配 |
ソシャレンと株投資の決定的な違いは、「変動性=値動き」があるかないかでしょう。株価は毎日変動しますが、ソシャレンは融資なので投資元本に変動はありません。
しかし、デフォルト・事業者リスクなどで元本毀損する恐れもあることは念頭においておかなくてはなりません。
株の配当金利はだいたい3%程度、比べてソシャレンでは5〜8%が無理のない金利帯と言えるので配当金利の高さが魅力ではあります。
しかしながら、税制では10%程度の開きがあり、なおかつ自分で確定申告を行う労力も発生します。
投資信託との違いを比較
初心者には馴染み深い投資信託との違いはどうでしょうか?
ソーシャルレンディングと投資信託の違いとは?比較してみよう!以前に比較記事を書いていたのでこちらを御覧ください。
不動産投資との違いを比較
初心者には比較対象にはなりにくいですが不動産投資と比べるとどうでしょう?
不動産投資 | ソーシャルレンディング | |
金利 | 5%〜30% | 5%〜10% |
換金性 | 場所・条件による | 期限過ぎるまで出来ない |
変動性 | 地価や評価額の変動 | 無し |
継続性 | 賃貸なら継続性あり | 無し |
税制 | 節税色々できる | 節税手段が限られる |
分散性 | 不動産ジャンル1本 | 自分で分散 |
配当金 | 賃貸なら毎月 | ほぼ毎月分配 |
成功すれば不動産投資の方が確実にリターンは高いと言えますが、その分金銭的にも時間的にもリスクを事業者なみに背負うことになります。
それを回避して、ソシャレンの不動産投資ファンドへ投資する、というのも一つの手段と言えるかもしれません。
クラウドファンディング間の違いを比較
ソシャレンは融資型クラファン、他のクラファンと違いを比較して立ち位置確認です。
融資型 | 購入型 | 寄付型 | 株式型 | 不特法型 | |
リターン | 配当金 | 物品・サービス | 無し | 分配金 | 配当金 |
内容 | 事業 | 様々 | 様々 | 未公開株 | 不動産 |
融資型クラウドファンディング
僕たちのソーシャルレンディング投資のことです!投資型クラファンとも呼ばれますが、私個人としては融資型が分かりやすいのでこれが定着して欲しいと思っています。
クラウドファンディング業界ではこのジャンルが最も盛況で業界規模もでかいです。
購入型クラウドファンディング
たとえばあるモノを開発して商品化したいというプロジェクトがあれば、それに投資することでその商品が実現した暁に、リターンとしてそれを受け取ることができるようになります。
物品のみに限らず、サービスでのリターン等も存在します。
寄付型クラウドファンディング
ある事案に対して寄付を募るクラウドファンディングです。ネット上の募金のような感覚で、共感した事案に対して寄付を行いますが、それに対する物品的・金銭的リターンは発生しません。
寄付金控除も確かできなかったはずです。
株式型クラウドファンディング
端的に表すとベンチャー投資ですね。非上場企業の株式に出資することで、その企業が上場もしくはバイアウトした際に利益の分配金を得るというもので、上場案件に当たればリターンは非常にでかくなりますが、その分確実性が低いのでリスキーとも言えます。
不特法型クラウドファンディング
ソーシャルレンディングと同じく配当金が貰えるクラファン投資なのですが、その根拠となる法律と投資対象が不動産に限定されているのが特徴です。(不動産特定共同事業法)
代表的なのがTATERU、Renosyですが前者は現在休止中。
まとめ
少しざっくばらんな説明でしたが、他投資や貯金と違いを比較することで、ソーシャルレンディングの立ち位置的なものも把握できたのではないかと思います。
まだまだこれから成長していかなくてはならない投資ジャンルですが、法整備が進むにつれある程度の市民権を獲得してくれるものと期待しています。
ソシャレンの流れについて下記にまとめてあるので、そちらもご覧くださいませ。
【2018年版】ソーシャルレンディング初心者ガイド 始め方〜分配・償還〜確定申告まで全部解説します
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