こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
先月末に金融庁から匿名化解除のお達しが発表されて以来、SAMURAIを筆頭に、Funds(ファンズ)、クラウドバンクは一定の方向性を投資家向けに発表し「事業者としての責務」を果たしていると思われます。
しかし、ソシャレン業界トップ2と認識され始めた、SBIソーシャルレンディングとオーナーズブックは未だに匿名化解除について「自社の見解」を正式にリリースしていません。
発表から2週間程度たち、予めその時期も予測されていただけに、上記2社が準備をしていなかったということは無いと思います。
では、なぜ発表しないのか?
これは単なる個人的に憶測ですが、この2社は「匿名化制度」の中でこそ輝ける存在だったのかも、と最近少しだけ考えるようになってきました。
まずSBIソーシャルレンディングについてですが、こちらのオーダーメイドファンドってメガソーラー除けば、複数の匿名貸付先に貸し付けるものがほとんどですよね。不動産Plusやディベロッパー、バイヤーズしかりメインは複数です。
これを1社ずつ匿名化解除して公表するとなると、複数の借り手の意思を統一する必要もあるのでかなりの調整労力が必要になるかと思います。
matsu
それを嫌って離れる借り手も出てくるでしょうしね
続いてオーナーズブックについてですが、昨年のある時期から急に案件組成の件数が増えてきました。
これも私個人の感想ですがそれに伴ってファンド内容が劣化しているように見受けられます。極めつけは本日募集される予定の「相模原マンション」ですね。これはさすがに酷い。今までこんな危なそうなファンド組成したことあったでしょうか、しかも長期運用です。
去年の今頃、ちょうどセミナーに参加してファンド組成について色々伺う期会があったのですが、その頃の方針で審査すると
申し込み50件に対して審査の結果1件のみファンド組成にたどり着く
という確率だと伺いました。
以前は一月多くて2件といったペースだったのに今は4、5件ぐらい?ですか。
そして毎回投資家が殺到してサーバーパンクしてる状態だと、、、
う〜ん、これはなんていうか旧態然とした状態ですよね、決してオーナーズブックが怪しいということではないのですが状況が魑魅魍魎化していた過去のソシャレン業界を彷彿とさせてくれます。
「ソーシャルレンディングの信頼性」CPインタビュー記事の要約と感想過去に社長インタビューを上記記事にまとめていたみたいで、それによると「強制的に全て開示というのは業界の足かせとなる」、そして「基本ルールを作りある程度は事業者判断に委ねてもらいたい」という趣旨をおっしゃっています。
もちろん基本的には賛成という前提で上記の趣旨をおっしゃっていますので誤解の無いように。
まあやはり匿名化をメリットとした借り手の存在も大きいということなのでしょう。
それを否定すると売上減少に繋がるから二の足を踏むというのは、利益追求団体である会社法人では仕方ないことなのかもしれません。
matsu
この2社が匿名化解除について「きちんと言及」しないのは、
・業界の流れ的に(金融庁指導的に)全面解除しないとバツが悪い
・しかし、解除すると客が減って売上下がる
といった理由からきているのかな?
matsu
匿名化中も真面目にやってきたのに他の詐欺業者のせいで足を引っ張られた、、、
的な不満を抱いているとしても、それには超同意しつつ柔軟に対応してもらいたいと思います。
matsu
この2社がビシッ(`・ω・´)っと決めてくれると、業界的にもかなり安定感増すと思うんですがね〜
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