ソーシャルレンディングで利益を上げるには、投資期間に隙間を作らず再投資サイクルを短くすることが大切だと思っていたんですが、これに金利が絡むと果たして正解と言えるのか?と疑問に思ったんで考えてみることにしました。
matsu
元本帰ってきたけど、再投資候補と言える案件は6%しかない。サイクル短いのが正解ならすぐ投資するけど10%案件を3ヶ月ぐらい待って投資するのとどっちがいいのかな?
再投資サイクル
仮定した条件
まず各ファンドは安全性を十分考慮しながら選ぶとし、高金利で好条件ほど出現率が低いと仮定して再投資サイクルを長くしたいと思います。A,B,C君が下記条件で12ヶ月案件に再投資し続けると仮定します。
金利 | サイクル | 備考 | |
A君 | 6% | 1ヶ月 | とにかく回したい |
B君 | 8% | 2ヶ月 | 回転率と金利狙い |
C君 | 10% | 3ヶ月 | 高金利狙い |
仮定条件で3年間100万円投資
投資月数 | 配当金 | |
A君 | 34ヶ月 | 17万円 |
B君 | 30ヶ月 | 20万円 |
C君 | 27ヶ月 | 23万円 |
A君とC君で1.3倍近くの差がついてますね。今回は3年でしたがこれが5年・10年と長くなるほど差が開くようです。下記表が5年投資した結果です。
投資月数 | 配当金 | |
A君 | 56ヶ月 | 28万円 |
B君 | 52ヶ月 | 35万円 |
C君 | 48ヶ月 | 40万円 |
続いて10年。
投資月数 | 配当金 | |
A君 | 111ヶ月 | 56万円 |
B君 | 104ヶ月 | 69万円 |
C君 | 96ヶ月 | 80万円 |
A君とC君で1.4倍近く差が開くことが分かりました。
わかったこと
配当金の結果を見ると3ヶ月ぐらいならじっくり高金利で好条件なファンドを選んだほうが良いと分かりました。しかし当然6%と10%ではデフォルトリスクやLTVLoan to Value(ローン・トゥ・バリュー)の略称。不動産など価格が分か... Moreも異なるので一概には言えませんね。
それよりも、新たに気づいたんですがサイクルが長いということは
投資月数が少ない = 身軽な期間が多い
ということです。
10年単位で見てみると、A君は10年中9ヶ月間しか自分の意志でお金を動かせませんが、C君は2年間も自由に動かせる期間を持っていることになります。
これは流動性が高いとも言えますし、外部要因によるリスクが起きても回避できる可能性が高くなるのではないかと。
例えばリーマンショックのような50年に一度の金融不況が起こっても、C君は50年中10年は投資してない期間があるのでなんか回避できそうな気がしませんか?
そう考えると最終的には各々の投資スタイルになりますが、じっくり選んで高金利、というスタイルも悪くないかなと思いました。
え?じっくり選んで低金利?
matsu
正・解・だ!
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