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ソーシャルレンディングの匿名化解消アクションまで半年を控えての予想や投資方針

ソーシャルレンディングの匿名化解消アクションまで半年を迎えての予想や投資方針

こんにちは、matsu@matsu_sl)です。

さてさて、ソーシャルレンディング業界に控えている絶大イベント「匿名化解消」ですが、これについてのアクション発表期限まで残すところ半年となってきました。

そこで個人的に匿名化解消への予想を立てつつ、この微妙な時期の投資方針についても考えを述べていきたいと思います。

匿名化はなぜ必要だったのか?そしてその弊害とは

匿名化はなぜ必要だったのか

投資家が現行法で金利収入を得るために必要との見解だった

貸付先の匿名化と複数化は全て現行法に対する金融庁見解による指導によるものでした。

これによると、貸付先情報を得てお金を貸す行為には金融取引免許が必要であり、ソーシャルレンディング投資家が情報を得て投資を実行し金利収入を得るのはこれに該当する。

しかしながら、個人投資家が金融取引免許を持つことは現実的では無いので、貸付先の情報を匿名化&複数化することで金融免許を必要とせず投資&金利受け取りを可能とする

だいたいこんな感じですね。

しかしそれを事業者が悪用する、全損失が投資家に擦り付けられる

しかし、前述の匿名化導入の方針では、現行法への解釈をつじつま合わせしようとしただけで、結局投資家にはメリットといえるものはありませんでした。

そして逆に匿名化を悪用し、貸付先を親族企業や関連企業にしつつポンジ・スキームを行う事業者が出現することになりました。

それがみんクレ・ラキバン事件と言われるものです。

実態のない融資を繰り返し、返済を新たに募集したファンドから割り当てるという詐欺行為。

そしてそれを許すきっかけを作った金融庁自身に指摘されての業務停止。

実態がないので結局投資家が全部背負う羽目になるという踏んだり蹴ったりな話になっています。

2018年度中(2019年3月まで)に匿名化指導を解消するアクションが予定されている

これらにより、金融当局への不満はかなり高まりました。相談を寄せた投資家も多くメディアにも取り上げられるようになり改善必須の状況と判断されたのでしょう。

その成果なのか、2018年夏に閣議決定を元にした「匿名化解消への通知を2018年度中に発する」という情報が日経新聞にて報道されました。

匿名化解消 匿名化解消でSLに夜明けが!? 2018年度中に金融庁からお達しが届くようです

2018年度中とのことなので正確なタイミングは分かりませんが、現在は当局や事業者合わせて条件などを織り合わせている最中なのでしょう。

投資家としては一日も早く、この匿名化解消へ向けてのアクションが発表されることを願っています。

匿名化解消のメリット【予想】

匿名化解消のメリット

とまあこんな前提の中行われる匿名化解消なんですが、私なりにちょっと予想をタイムライン形式で立ててみました。ちょっとは合ってるんじゃないかと思います(*´∀`*)ノ

  • STEP1
    ファンド情報の透明性が格段にアップ!

    情報開示内容については全てが義務ではなく、事業者判断に委ねられる箇所も出てくるかと思いますが、それでもこれまで情報レベルより格段にアップするでしょう。

    また投資家としても、情報開示レベルが高い低いと事業者を選別できようになるので自然と事業者努力を促す形になっていくのではないでしょうか。

  • STEP2
    匿名化を悪用した事業者不正が不可能になる

    これに付きますね(;´Д`)

    匿名化解消され最低限貸付先の企業名が開示されれば、ソシャレン事業者と関係があるのかないのかなどもチェックすることができます。

    前述の通り、もしかしたら借手企業名は事業者判断に委ねられる事項なのかもしれませんが、ソシャレン業界が受けたトラウマを考えると、情報開示を渋る事業者は見向きされなくなる予感はありますね。

  • STEP3
    ソシャレン投資の評判が向上する

    案件の透明性が高まり、詐欺行為が仕組みとして抑えられるようになるのなら、間違いなく新しい投資方法として既存メディアやソシャレンブログ以外のブログでも取り上げられるようになって、ソーシャルレンディング全体の評価が向上するでしょう。

    もちろん真先に褒め称えるのは、すでに投資をしている我々ソシャレン投資家ブロガーでしょうけど(*´ω`*)

  • STEP4
    新規の投資家・事業者が多く参入する

    評判が高まれば新規の投資家も多く呼び寄せることができます。そうやってパイが広がると新規参入事業者も増えて、健全な競争が働き切磋琢磨されていくでしょう。

  • STEP5
    ソシャレン投資の経費計上可能な項目が増えて嬉しくなる

    これまでのソシャレンに計上できる経費は手数料やセミナー関連、書籍代など寂しいものでした。しかしながら匿名化解消され、投資先情報が判明すれば現地に行って視察することも可能です。

    そしてそれに関連する経費として計上できます。途中のご飯代もね!

     

    投資先の視察&体験を経費化 匿名化が解消されたら投資先の視察&体験を必要経費化できると妄想すると楽しい
  • STEP6
    需給が育ち業界が健全に発展する

    その結果、需要と供給が酌み交わされることでボリュームを高めていき、業界全体が健全に成長していきます。

    そして‥

  • Next STEP
    そして恋も仕事もバッチリに!

     

    ソーシャルレンディング投資が安定すると放ったらかしになりますので、時間が余りお金も順調に増えていきます。

    余裕ができると(投資家個人の資質に大いに委ねられますが)恋趣も充実し、これが重要なのですが仕事とは違う収入源を持つことで仕事に対する姿勢も変わりプレッシャーなども軽減されることでしょう。

    つまり「匿名化解消=プラベート充実」の図式が成り立ち、「そんなにかっ」とつっこむほどの恩恵が得られるはずです。

    …予想です

匿名化解消のデメリット【予想】

匿名化解消のデメリット

絶対、利回りは低下すると思う

匿名化での融資の場合、借手企業は名前を晒すこと無く公に体裁を保ちながら資金繰りが可能でした。中にはちょっと怪しい企業なんかもあったりしたのでしょう。

そういった匿名化を魅力として借手参入していた企業は、匿名化解消によって借りにくくなり、そうなるとファンド組成する事業者側としても金利を下げて誘うような流れも多く出現すると思います。

従って、匿名化解消により現行よりも利回りは低下するのではないかと予想しています。

ただし、恐らく企業名等のコア情報開示は事業者判断に委ねられると思いますので、高利回りを継続=公開情報が断定的、という事業者か案件単体募集もありえるかもしれませんね。

借手企業が減り、優良借手へ資金が集中する

前述の流れを組みつつ金利低下の話にも繋がる事案だと思います。

つまり匿名化解消によって借手企業も淘汰され、優良企業が借手として多く生き残ることになれば、当然事業者としては信頼性高い企業に借りてもらいたい訳ですので、優良企業に需要が集まり、もしかしたら事業者間での借手の取り合いなども起こるかもしれません。

しかしながら、優良企業といっても一点集中するのは投資の基本である分散に反することですので、我々投資家から見れば知らない内にリスクを多めに抱えていることにも繋がるでしょう。

さらに企業名が知れるということは、投資家が企業情報を調べて可否を決定できることでもあります。これは私のようなブロガーも戒めとして意識して置かなければいけませんが、悪い噂や誤情報などが飛び交うかもしれません。

こういった「さらされる感」が強い市場に、一般の中小企業が借手として魅力を感じて利用するのか?

程度によるとは思いますが見極めたいですね。

物件や担保の不動産売却活動がやりにくくなるかも?

情報開示レベルにもよりますが、不動産投資案件の場合、売買する不動産情報を開示してしまうと取引がスムーズに進まない可能性も出てきます。

そしてそれは担保となる不動産においても同様です。

その結果、ソーシャルレンディングから不動産投資案件は減っていくかもしれませんね。不特法クラファンは別として。

新たな事業者リスクを心配することになるかも

これまでの事業者リスクはソシャレン事業者が匿名化を悪用して投資家を騙し金融庁に咎められて業務停止、損害は投資家に全て回されてしまうイメージでした。

匿名化が解消されればこのような事例は起こりにくくなりますが、代わりに新たな種の事業者リスクに注目が集められると思います。

例として上げるならTATERUの事例が分かりやすいでしょうか。

つまりいくら情報開示をしていても、貸金と関係ない本業や副業部分で不正が発覚すると、ソシャレン投資家にも事業者リスクとして降り掛かってくる、ということです。

これは東証一部上場企業のTATERUでさえ起こり得たのですから、他事業者でも十分に懸念される事案だと思います。

例えば全て仮の話ですが、オーナーズブックやRenosyでTATERU同様の資料改ざんがあったとしたら。また新規参入するバンクネクストは仮想通貨関連も取り扱いますが、ソシャレンに問題なくても仮想通貨事業で金融庁に突かれたりしたら、などなど。

心配したらキリは無いんですけどね、リスクは常に仮定されるものなのでこういったポイントが今後注目を集めやすくなるかもしれません。

匿名化解消まで半年を迎えての投資方針

matsu

 ‥‥ 様子見!

匿名化解消の予定はあっても、それがどんな内容になるのか、そして各事業者がどのように対応していくのかがまだ分かりません。

そういう微妙な状況の中ブンブン振り回して投資していくのは私のスタイルではありませんので、まずは匿名化解消について関係各所の対応を見て見極めたいと考えいてます。

投資方針としては、なるべくフットワークを軽く保つために半年以内の案件を中心にしつつ、SBIソーシャルレンディングなど信頼できる事業者の硬度高めな案件にはこれまで通り投資実行していきます。

ちなみに初心者にはオススメしていませんが、トラストレンディングも私個人は信頼を寄せていますので、金額は控えめになるかもしれませんが投資継続する予定です。

まあ初心者でも口座ぐらいは開設して損は無いと思いますよ。

2 Comments

けむけむ

とりあえず、北海道と沖縄など観光地のファンド購入して、現地の確認!。あとは、パチンコ物件や変なところに作成されている再生エネルギー物件なんかは、忌避されて資金が集まらないかもしれませんね。

ただ、あまりに現地確認の回数が多くてその額が非常に多額になったとき、税務署に認められるかは未知数な感じがします。あっちにもこっちにも現地確認という名の旅行三昧が、税務署に認められなかったら、、、ちょっと怖いかな^^;

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matsu

やっぱり沖縄・北海道は視察行かねばなりませんよね、あくまで投資行為の一環として( ・`ω・´)キリッ

まああんまり行き過ぎると分配金じゃ足りなくなっちゃうんでほどほどにですかね。

北海道は当てがないけど、トラストレンディング投資中なので沖縄はバッチリ行けそうですヽ(*´∇`)ノ

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