こんにちは、matsu（@matsu_sl）です。
先日発表されたSAMURAIの新ルール、個人的には８０％ルールと呼ばせてもらっています。
これは「担保を売却する際、その価格が出資額の８０％以下になる場合、その是非を出資した投資家へ問う」という内容でして、過去にサービサーへ詐欺値で担保売却した「みんクレ」「ラッキーバンク」事件のような横暴を防ぐ上で大変効果的なルールとなっています。
ただ贅沢を言うと投資家にとっては「最終的な売値」が重要なのでこれが当初の目論見と大外れならばその責任を事業者にも取ってもらいたい、とは考えています。
しかし、まずはこういった提案が事業者側から提供されたことはソシャレン業界にとって吉兆ではないでしょうか。
そして、その新ルールが初適用されるファンドももう少しで完売です。
最近SAMURAIがその存在感を高めてきていると感じています。
ファンド概要
| 案件名 | SAF不動産ローンファンド10号（貸付先Ｒ社、Ｋ社） |
| 募集者 | SAMURAI |
| 募集金額 | 9,010,000 円 |
| 運用予定 | 10ヶ月 ( 2019年1月9日～ 2019年11月8日 ) |
| 年率 | 6.5 ％ |
| 担保など | 不動産担保、８０％ルール |
| 分配の方針 | 償還時一括 |
- 募集開始2018年12月7日
- 募集終了2018年12月31日
不動産を担保に事業資金を貸し付けるローンファンドです。
ファンド考察
プレーヤーについて
募集者：SAMURAI、営業者：SAF、借入人：R社
SAMURAIについては下記ページを参考にして下さい。
ソーシャルレンディングSAMURAIの評判・実績・安全性など企業情報を分析します
担保は大阪の民泊施設
| 場所 | 大阪市西成区天下茶屋 |
| 募集者 | 民泊戸建て（2階建て・民泊用にフルリフォーム済み） |
| 担保評価額 | 13,122,000 円（営業者評価） |
担保評価額１,３００万円に対して貸付額は９００万円。
LTVだけ見ると安全圏といった印象ですが、評価額は営業者であるSAFが算出したものなので、我々投資家サイドからみると客観性には欠けています。
そして気になるイグジット方法ですが、この担保物権の運営利益と売却利益で返済予定とのことです。
説明を読んでいると、既にSAFによる自己資金からの貸付を行っている模様ですので、今回の投資は営業者と利害一致する形になりますね。
matsu
SAMURAIは共同出資のようなケースが多いことも好ましいと思います。
総合評価
個人的には良いファンドだと考えています。
営業者評価になりますがLTVがも十分ですし、何より営業者の自己資金から先に貸し付けて「すでに運用を行っているファンドに乗っかる」訳ですから、まっさらな状態からスタートするファンドよりも実現性が高いでしょう。
なにより８０％ルール適用ですから、仮に遅延して元本が８０％割る見込みが出た場合、これまでの事業者サイドの言いなりではなく自分たちの意見を主張する機会があるのですから見通しも違って見えるのではないでしょうか？
ただし、やはり毎月分配ではないので、その点はまだまだ受け入れ難いポイントではあるのかもしれませんね。
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