こんにちは、matsu(@matsu_sl)です。
ロボアドバイザーの2強とも称されるWealthNaviとTHEOですが、大抵の方はどちらか一方を選んで運用されていると思われます。
しかし、今回基本データと直近2年近くのパフォーマンスを比較してみると、両者を可動させるという選択肢もありなのかもしれないと思うようになりました。
それに至った過程をご紹介しますので両者の比較にお役立て頂けたら幸いです。
目次でサクッと
基本データを一覧比較(2018/8/31現在)
WealthNavi | THEO | |
---|---|---|
資産総額 | 1,000億円 | 不明(たぶん100億程度) |
運用期間ファンドを運用する期間のこと。または貸付を行う期間のことを指す。... More | 2年2ヵ月 (2016/6より) |
2年6ヵ月 (2016/2より) |
最低投資金額 | 10万円〜 | 1万円〜 |
積立金額 | 1万円〜 | 1万円〜 |
実質コスト | 1.11%〜1.14% | 1.0%〜 |
投資対象 | 米国ETF | 海外ETF |
税制 | 米国二重課税 | 米国二重課税 |
THEOは1万円からスタートできるが運用は10万円以上
THEOは最低投資金額が一万円以上なので始めやすいのですが、実際の運用は10万円以上からポートフォリオを組んで行うためWealthNaviと変わりません。
この点は間違える方もいるかも知れないので注意しなくてはなりませんね。
運用手数料はほぼ同額だがTHEOの実質コストは不明
両者とも運用手数料は1%と同額ですが、ETF投資を行うため「信託報酬」というものが発生します。WealthNaviにおいてはその数値がリスク許容度別に公開されているので実質コストを算出できますが、THEOでは公開されていないので1%〜というアバウトな表現になります。(運用手数料には消費税もかかります)
DeTaxとはポートフォリオの利益に掛かる税金を自動で最適化(払う額少なくする処置)を行う機能です。これにより税負担によるパフォーマンスへの悪影響を抑える事ができます。
またWealthNaviでは運用期間に応じて運用手数料を割引く制度が儲けられています。最大10%OFFですが、長期運用においてはパフォーマンスにも影響を与えるでしょう。
WealthNaviは様々な提携会社からサービス展開されていますが、この長期割が適用されるのは本家WealthNaviのみですので注意して下さい。(下記リンクより本家サイトへ移動できます)
リスク | WealthNaviリターン | THEOリターン |
---|---|---|
5% | 3.56% | – |
7% | 7.17% | 1%以下 |
9% | 10.7% | 4.5% |
11% | 13.86% | 12% |
12% | 13.26% | 15% |
WealthNaviとTHEOにおいて、請け負うリスクに対してどの程度のリターン(年利)を受け取ることができるかを比較してみると上記表のような結果になりました。
WealthNaviの尺度である「リスク許容度1&2」に該当する「リスク5%&7%」の欄においてはTHEOのリターンは散々たるもので、そもそも7%以下のリスクを負っているポートフォリオ運営は無いようです。
リスク9%になるとようやく芽が出てきますが、それでもWealthNaviには及ばず、その流れはリスク11%まで続きますが、リスク12%になるとWealthNaviを追い抜く結果となりました。
WealthNaviでは想定リスク12%以下となりますが、THEOではそれ以上のリスクを含むポートフォリオも存在するようです。
これらの結果から、THEOはWealthNaviよりもハイリスク・ハイリターンなロボアドバイザーであると導くことができそうです。
さらに今回利用したTHEOのデータは運用額100万円以上の口座の実績ですので、それ以下の少額投資であるとパフォーマンスが劣化する恐れがあるようです。
▼データは下記のように算出しました
今から始めるならどっちがいいか?
基本データの比較と、重要なパフォーマンスの比較から両者の特徴を感じ取る事ができましたね。特にパフォーマンスにおいてTHEOがよりハイリスク・ハイリターンなロボアドバイザーであると差別化して認識できたことは収穫でした。
これらを踏まえて「今から始めるならどちらがいいか?」を考えると、「果たしてロボアドバイザーという長期投資にハイリスクは必要なのか?」という疑問が頭をよぎります。
全く関与しないで一年に一回程度しかパフォーマンス確認しないような人なら問題ないかもしれませんが、私の場合は最低一月もしくは四半期に一度は確認するので、その時に一喜一憂したくないという思いが強いです。
従って、今から始めるならWealthNaviが第一候補。
そして、THEOとWealthNaviは投資銘柄も異なるので、パフォーマンスも兼ねて分散投資という意味で両方を可動させるのもアリであると思うことができました。
しかし条件としては100万円以上投資する必要があるので、余裕ができるまではWealthNavi一本で行きたいと思います。
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